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【第3回びわコミ会議のフォローアップ】琵琶湖の外来植物について

2013年10月31日


こんにちは。琵琶湖環境科学研究センターの佐藤です。

先に投稿のありました「琵琶湖の水位について」「アメリカナマズについて」に引き続き、同じく意見のあった「琵琶湖の外来植物について」というテーマでコメントします。これも水位と同様、びわコミ会議の終了後に、参加者からデータの存在について質問があったと伺っています。

すでに多数報道もなされているように、琵琶湖湖辺域の外来植物の影響は深刻になってきています。最近では、赤野井湾のオオバナミズキンバイが話題となりました。以下はその一例です。
朝日新聞:「琵琶湖に水草「エイリアン」 繁殖、3年で120倍に」(8/22)
http://www.asahi.com/national/update/0821/OSK201308210019.html
読売テレビ かんさい情報ネット ten! (2013年3月4日放送、放送内容が見られます)
http://www.ytv.co.jp/ten/sp/index.php?dateList=201303

琵琶湖環境科学研究センターによる琵琶湖の湖岸植生調査は、主に1980年代後半と、2000年代に実施されてきました。これら2つの時期を比較して、在来植物と外来植物がどのように変化してきたかについては、同センターが刊行した「琵琶湖岸の環境変遷カルテ」という冊子に、その一部が記載されています(以下から表紙・目次をPDFで見られます。冊子を入手したい方はセンターまで)。これによれば、この間に在来植物群落が減少・消失し、侵略的外来植物群落が侵入・拡大・繁茂してきたことなどが分かっています。例えば外来の浮葉・浮漂植物群落は、1980年代後半には全く見られませんでしたが、2000年代の調査では浮葉・浮漂植物群落全体の生育面積の半分以上を占めるに至っています。
http://www.lberi.jp/root/jp/31kankou/Karte_contents.pdf

また特に2007年以降には、ナガエツルノゲイトウ、ミズヒマワリ(上記2種は環境省特定外来生物)、オオバナミズキンバイ等の琵琶湖に侵入した侵略的外来水生植物について、毎年分布調査が行われています。これらの結果の一部は、同センターが刊行した「琵琶湖湖辺域の外来植物と貴重植物」という冊子に記載されています(以下から全文をPDFで見られます)。例えばミズヒマワリはNPO等による積極的な防除活動によって繁茂面積は制限されていますが、ナガエツルノゲイトウは初期の防除が遅れたため、分布が拡大してきています。
http://www.lberi.jp/root/jp/31kankou/3115panphlet/pdf/koheniki_gairai_kichou.pdf

これらの情報をさらに整理し、マザーレイク21計画の中で把握する指標にも入れていけるよう、皆様とも議論をしていきたいと思っています。

執筆協力:琵琶湖環境科学研究センター 専門研究員 金子有子

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