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【第3回びわコミ会議のフォローアップ】アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)について

2013年10月30日


 こんにちは。滋賀県琵琶湖政策課の関です。

 8月30日に開催された第3回びわコミ会議で出された質問等について、マザーレイクフォーラム運営委員会でフォローアップしていこうということで、第1弾として、琵琶湖環境科学研究センターの佐藤さんから「琵琶湖の水位について」のコメントがありました。今回はフォローアップの第2弾として、会議に参加された方からいただいた質問のうち、当日、十分に回答できなかった「アメリカナマズの状況」について、私から情報提供させていただきます。

 まず、皆さんはアメリカナマズという魚を御存知でしょうか?

チャネルキャットフィッシュ アメリカナマズは、チャネルキャットフィッシュとも呼ばれている魚です。カナダ南部・アメリカ中東部・メキシコ北部に分布する、全長1mを超えるナマズの仲間で、ヒゲは8本あり、尾びれは深く切れ込み、背びれと胸ビレには鋭いトゲを持っています。食性として、魚類のほかに甲殻類、貝類、水生昆虫などを食べるという特徴を持っています。

 ではなぜ、北アメリカ原産のチャネルキャットフィッシュが、琵琶湖とどう関係があるのと疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか?                                                                     

 このチャネルキャットフィッシュは、1971年に初めて日本に水産目的で導入されました。1981年に導入された霞ヶ浦では、1994年以降急激に増加しました。霞ヶ浦では、チャネルキャットフィッシュの捕食による在来生物への影響や鋭い棘による漁業者や漁網への被害等が指摘されています。現在では、霞ヶ浦だけではなく、その他の水域でも確認されており、実は琵琶湖でもこれまでに35尾が確認されています。そのうち今年度に入ってから瀬田川洗堰下流において13尾、雄琴地先で1尾が捕獲されています。なかには10㎝程度の幼魚も含まれていたことから、繁殖による生息数の増加と生息域の拡大が心配されています。

 チャネルキャットフィッシュは、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)によって、オオクチバスやブルーギル等と同様に特定外来生物に指定されています。そのため、飼育・運搬・譲渡等が原則禁止となりますので、もし、釣りなどで捕獲された場合は、下記の連絡先までお知らせいただきますようお願いします。違反した場合には、重い罰則が科せられることもありますので、取扱いには十分にご注意ください。外来生物法については、環境省のホームページに記載がありますので、ご覧いただければと思います。

 琵琶湖では、今回取り上げたチャネルキャットフィッシュ以外にも、鑑賞用として飼育されていたとみられる魚が確認されています。そのなかには、アリゲーターガーなどのガー類やエンツィといった北米や中国大陸原産で魚食性の強いものもあり、その生息可能水温から琵琶湖でも越冬する可能性があります。もし複数個体が放流されていた場合には繁殖する恐れもあります。琵琶湖の生態系に対して影響を及ぼさないためにも、無責任に観賞魚を天然水域に放流しないようお願いします。

 今回は、第2弾としてアメリカナマズについて、現時点で把握できている情報を提供させていただきました。何かご意見、ご質問がございましたらよろしくお願いします。

 

   【 捕獲・発見時の連絡先 】

    ・滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課  ℡:077-528-3483

    ・滋賀県立琵琶湖博物館  ℡:077-568-4811

    ・滋賀県水産試験場  ℡:0749-28-1611

  

   【 参考HP 】

    ( 環境省 「外来生物法」 ) http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html 

    ( 水産試験場 「県内で確認された外来魚」 )http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan-s/files/gairai-seibutsu1301.pdf

 

 

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この投稿には以下の2件のコメントがあります

  1. 目野 美輝代さんによる2013年11月6日のコメント

    琵琶湖政策課 関 様
    アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)の最新情報をありがとうございます。
    チーム一滴の目野です。びわコミ会議が終わり、9月に入ってから南部の漁師さんにお伺いしたところ、こちらでは捕獲はゼロですとお聞きしました。今回の関さんからの最新情報でもその後は上がっていないようなのでよかったです。
    外来生物は”人に連れて来られた生き物たち”なので人間の都合で駆除されてしまうのは「ごめんなさい」の気持ちです。これ以上は数も種類も増えてほしくないですね。
    食用や観賞用での責任をしっかりと果たしていただきたいです。
    10月末の新聞に北海道の阿寒国立公園「オンネトー湯の滝」でグッピーやティラピアが大量に繁殖して藻が食い荒らされてしまい、二酸化マンガン生成が極端に減っているということで環境省が根絶に乗り出すということが掲載されていました。一度入ってしまい、それも競争に勝ってきた生きものたちを根絶するのは難しいことですね。琵琶湖でもナイルティラピアが確認されているので気になりなした。

  2. 目野 美輝代さんによる2013年11月6日のコメント

    琵琶湖政策課 関 様
    アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)の最新情報をありがとうございます。
    チーム一滴の目野です。びわコミ会議が終わり、9月に入ってから南部の漁師さんにお伺いしたところ、こちらでは捕獲はゼロですとお聞きしました。今回の関さんからの最新情報でもその後は上がっていないようなのでよかったです。
    外来生物は”人に連れて来られた生き物たち”なので人間の都合で駆除されてしまうのは「ごめんなさい」の気持ちです。これ以上は数も種類も増えてほしくないですね。
    食用や観賞用での責任をしっかりと果たしていただきたいです。
    10月末の新聞に北海道の阿寒国立公園「オンネトー湯の滝」でグッピーやティラピアが大量に繁殖して藻が食い荒らされてしまい、二酸化マンガン生成が極端に減っているということで環境省が根絶に乗り出すということが掲載されていました。一度入ってしまい、それも競争に勝ってきた生きものたちを根絶するのは難しいことですね。琵琶湖でもナイルティラピアが確認されているので気になりました。

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